巻き爪は自分で治せ! SH式自己治療装具の紹介
ISBN:9784863870413、本体価格:1,000円
日本図書コード分類:C0047(一般/単行本/自然科学/医学薬学)
62頁、寸法:148×211×5mm、重量175g
発刊:2013/10

巻き爪は自分で治せ! SH式自己治療装具の紹介

【内容紹介】
十川医院の院長がその専門分野である巻き爪について治療法を研究した成果が掲載されています。オリジナルで開発した治療法を紹介してあります。発症すると歩行もままならなくなるほど深刻な巻き爪が治療可能であると理解できます。全国の医療機関で採用されています。

【まえがき】
 巻き爪は小学生から老人まで広く罹患する爪の疾患である。そのほとんどが足の親指におこる。巻き爪が周囲の軟部組織に刺さった状態を陥入爪というが、この疾患の治療は古来、多くの治療法があるが、とうてい満足いくものではなかった。中には一見して無意味でその場しのぎといわざるを得ないものもある。その詳細は第1章で述べる。これら惨状の中、筆者が考案したSH式巻き爪治療装具は実にシンプルな原理である。なぜ
そんな簡単なことがこれまで行われなかったのか、その詳細は第3章をご覧いただきたい。
 また、本法の画期的な点は3D法による外堀攻めである。これは例えていえば、手が悪事をしているとき、悪事をしている手には触れずに、その肘を捕まえて手の悪事をやめさせ、一旦現場の炎症をおさめた数日後に、直接その手をつかみ正しい方向に矯正しようというものである(P35参照)。本装具は本法に精通した医師やその他の技術者によって施行されことが理想ではあるが、様々な理由でそれが叶わない場合も多い。当装具は、諸条件が合致する場合、自己装着し自己治療することができる。自己治療することにより、多忙な人、本装具実施施設から遠隔地の人の利便性は格段に上がる。たかが巻き爪といわれがちであるが、その痛みはこの疾患を患った人でないとわからない。多くの人の福音となれば幸いである。

【編集後記】
 巻き爪、陥入爪は本来重い病気ではない。軽い病気の処置が遅れたため、進行し痛々しい状態になったものである。
 当自己治療装具およびSH式の普及によって、巻き爪、陥入爪の治療が気軽に早期に行われ、悲惨な例が根絶されることを祈る。当SH式開発に当たっては、工具、接着剤でアイデアを頂いた歯科医の白井宏先生、白井彰人先生、技工士の田中治様、美容室la Cunaの鈴木良実様、ステンレス加工にご尽力いただいた福井市の清川メッキ工業(株)様、また試用、撮影にご苦労頂いた、白井純子様、白井宏樹様、そがわ医院のスタッフ諸氏に御礼申し上げる。

【目次】
第1章 巻き爪と陥入爪
第2章 従来の治療法
第3章 弾性ワイヤー法、VHO法、SH式の比較
第4章 SH式巻き爪治療装具の実際の症例
第5章 SH式巻き爪装具自己治療の諸条件
第6章 SH式自己治療装具の実際
第7章 自己治療は困難と判断した時どうすればいいか。

【著者紹介】
〔著者〕
十川 秀夫