三音が三回サンサンカルタ プラス
ISBN:9784863871731、本体価格:1,500円
日本図書コード分類:C0476(一般/その他/芸術生活/諸芸娯楽)
69頁、寸法:114×160×30mm、重量400g
発刊:2022/12

三音が三回サンサンカルタ プラス

サンサンカルタ プラスの特徴(とくちょう)
 「サンサンカルタ プラス」は、2021年12月発売の「サンサンカルタ」をもとにしています。まず、サンサンカルタの特徴を説明します。
 このカルタの一つ目の特徴(とくちょう)は、「サンサンカルタ」と命名(めいめい)したように、読み札(ふだ)の文に同じ三音(さんおん)が三回(さんかい)出てくることです。それにより、文の内容(ないよう)が複雑(ふくざつ)になるので、よく聞き かないと早合点(はやがてん)し絵札(えふだ)をまちがえてとってしまいます。ですから、反応(はんのう)が速(はや)い人が必(かなら)ず有利(ゆうり)ともかぎりません。
 また、同(おな)じ三音(さんおん)の繰(く)り返(かえ)しによってリズム感(かん)が出るので、読み札を読む人がそれを生かせば、プレイヤーは楽(たの)しく文を聞(き)くことができます。読み札を読む人は、ラッパーのように自分なりの節(ふし)をつけたり、声をひっくり返したりして、おもしろおかしく文を読むとゲームが盛(も)り上がることまちがいなしです。恥(は)ずかしがらず、自分の個性(こせい)を出して読むことを楽しんでもらいたいです。
 二つ目の特徴は、カルタの内容(ないよう)を子ども向(む)けから大人(おとな)向けまで幅広(はばひろ)くしたことです。子どもと大人が一緒(いっしょ)にカルタを楽(たの)しめます。
 子どもには難(むずか)しい言葉(ことば)がたくさん出てくるので、意味(いみ)が確認(かくにん)できるよう、読(よ)み札(ふだ)の裏面(りめん)に註釈(ちゅうしゃく)を入れています。読(よ)み手は、必要(ひつよう)に応(おう)じて、難(むずか)しい言葉(ことば)の意味(いみ)をゲーム参加者(さんかしゃ)に教(おし)えてください。語彙(ごい)の少(すく)ない子どもは、最初(さいしょ)は不利(ふり)かもしれませんが、きっとゲームを重(かさ)ねるとすぐに大人に追(お)いつくことでしょう。
 三つ目の特徴は、絵札(えふだ)に文字を入れてないことです。つまり、50音をおぼえることをねらいにしたカルタではありません。
 読み札の文の先頭(せんとう)の文字をたよりに絵を探さがすのでなく、読(よ)み札の文をよく聞いて場面(ばめん)を想像(そうぞう)し、それに合う絵札を選(えら)んでください。絵はイラストレーターを目指(めざ)す専門学校(せんもんがっこう)の学生さんたちに描(か)いていただきました。
 なお、文に合った絵かどうかは、絵札の裏うらに文字をいれているので、それを見て判断(はんだん)してください。
 次に、「サンサンカルタ プラス」で新たに付け加えた二つの特徴を説明します。
 その一つ目は、濁音や半濁音から始まるカルタを23枚を付け加えたことです。(「ぢ、づ」は除く。)これにより、始めは69枚から探さなければならないので、より難しくなりました。
 二つ目は、読み札をラップ調に読む音源を使って読む人がいなくても遊べるようにしたことです。スマホでQRコードをスキャンし、YouTubeにアクセスすれば二人でも遊べます。
 なお、音源の読み手は、このカルタの作者である私コニボシが務めました。
 以上(いじょう)が、「サンサンカルタ プラス」の特徴です。読み札の文の内容とリズムを楽しみながら、語彙(ごい)をふやし、想像力(そうぞうりょく)を伸(の)ばし、カルタに参加(さんか)する人とのふれあいを深ふかめていただけると幸(さいわ)いです。

【著者紹介】
〔著者〕
小西 康之