平成20年度質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)「現場主義に基づく地域づくり参画型教育」成果報告書
ISBN:9784863870116、本体価格:円
日本図書コード分類:C1037(教養/単行本/社会科学/教育)
200頁、寸法:××mm、重量g
発刊:2011/03

平成20年度質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)「現場主義に基づく地域づくり参画型教育」成果報告書

【序文】
 本書は、香川大学経済学部が平成20年度文部科学省「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」に採択された取組「現場主義に基づく地域づくり参画型教育―地域づくりマインドをもった人材養成4年一貫型教育の実現をめざして―」の成果報告書である。
 本取組は、香川大学経済学部の学生と教員が、地域住民と共に地域の抱える課題の解決策を考え、それを実践することにより、地域づくり活動に携わるという、参画型・4年一貫型教育を行うものである。この取組の背景には、平成17年度から観光を教育研究している教員によって部分的に行われてきた「地域づくり参画型教育」の教育効果が非常に高かったことがあげられる。また、香川県では21年度に「まち歩き博」、翌22年には「瀬戸内国際芸術祭」が開催される予定であり、大学も協力を要請されていた。そこで地域社会システム学科ツーリズムコースを中心に経済学部全体で本取組を実施することになったのである。
 この取組の教育目的は「地域づくりマインドをもった人材」を養成することであり、この人材養成は「現場を重視する人材」、「課題探求・解決力のある人材」、「地域に貢献できる人材」の3つの人材養成を通じてなされると考え、それに見合う教育プログラムを作ってきた。
 大学の最大の地域貢献は教育による人材の養成である。経済学部では、激動の社会経済下にあって、現在も学部一丸となって教育改革に取組んでいる。本取組の成果も教育改革に取入れ、学生や地域社会に資する教育体制をこれからも構築・実践していく所存である。
 最後に、お世話になった地域住民、地方自治体など関係者の皆様に厚く御礼申し上げる。
  香川大学経済学部長  藤井 宏史

【目次】
序文(藤井 宏史)
第1章 「現場主義に基づく地域づくり参画型教育」について(原 直行)
第2章 学生が考える香川県島嶼部の観光による島おこし(稲田 道彦、稲田ゼミ)
第3章 小豆島遍路:スピリチュアル・ツーリズムの視点から(大賀 睦夫、大賀ゼミ)
第4章 直島における観光者行動調査と地域振興(金 徳謙、金ゼミ)
第5章 直島における外国人観光客アンケート調査(水野 康一、水野ゼミ)
第6章 豊島における地域づくり活動(原 直行、原ゼミ)
第7章 塩江町上西地区における地域づくり活動(原 直行、原ゼミ)
第8章 「遺跡案内」―観光者はなにを求めているか―(丹羽 佑一、丹羽ゼミ)
執筆者紹介

【著者紹介】
〔著者〕
稲田 道彦
大賀 睦夫
金 徳謙
丹羽 佑一
原 直行
水野 康一
〔〕
■美巧社■